いつもの処方だからこそ、日常の変化を聞いてみる

いつもと処方内容が変わらないときこそ、日常の様子に目を向ける。患者さまの自由な言葉から小さな変化を知るために、日々の会話で大切にしていることをお話しします。
薬局では、処方箋の内容を確認し、お薬を正しく飲んでいただくためのご説明やフォローを行っています。
ただ、私が患者さまと日々お話しする中で大切にしているのは、お薬のことだけではありません。
特に、いつもと処方内容が変わらないとき。そんなときだからこそ、その方の日常について少しお話を聞いてみるようにしています。
「最近はいかがですか?」から始まる会話
たとえば、以前のお話の中で「毎朝ゲートボールをしている」と聞いていた方なら、
「最近も変わらず行かれていますか?」
と聞いてみる。
定期的に運動をされている方なら、その後も変わらず続けられているかを聞いてみることがあります。
「変わらず元気だよ」「特に困っていることはないよ」と聞ければ、それも一つの大切な情報です。
一方で、何気なく聞いたことをきっかけに、
「実は最近、少し体が痛くて回数を減らしているんだよね」
といった話が出てくることもあります。
日常の話だからこそ見えてくること
季節によっても生活は変わります。
夏の暑い時期であれば、
「最近は体がだるくて、昼間に横になることが増えた」
「食事が少し取りづらくなった」
という話を聞くことがあるかもしれません。
ほかにも、
「最近、夜なかなか寝つけない」
「寝ているときに足がつることがある」
「脈が少し気になることがある」
など、処方箋だけを見ていても分からないことがあります。
だからこそ、こちらから細かく質問を重ねるというよりも、患者さま自身が自由に話せるような問いかけを意識しています。
自由に話してもらえる時間をつくる
薬局に来られる方の中には、日常生活の中で何かしら気になっていることや、不安に感じていることがあるかもしれません。
もちろん、毎回必ず何か悩みが出てくるわけではありません。
それでも、「最近どうですか?」と聞ける関係を少しずつつくっていくことには意味があると思っています。
お薬が変わっていないから、いつもと同じ説明だけをする。
そうではなく、その方の生活も含めて「何か変わったことはないかな」と考える。
そんな日常の会話を、これからも大切にしていきたいと思っています。


