地域の中で、薬局だからこそできる「つなぐ」という役割

在宅医療や介護に関わる中で見えてきた、地域のさまざまな専門職とのつながり。薬局だからこそできる「次の相談先へつなぐ役割」について考えます。
薬局が地域の中でできることは何だろう。
そう考えたとき、薬局の一番大切な役割は、やはりお薬を適切に管理し、患者さまがきちんと使えるように支えることだと思っています。
ただ、えがお薬局を運営し、在宅医療や介護に関わるようになってから、それだけではない役割も少しずつ見えてきました。
在宅医療に関わって初めて見えたこと
正直に言うと、薬局を運営する以前の私は、患者さまのご自宅や介護施設で行われる医療について、それほど多くの経験がありませんでした。
実際に在宅のお仕事をいただき、現場に関わるようになってみると、ケアマネジャーさん、看護師さん、訪問介護の方、リハビリの方、地域包括支援センターなど、本当にさまざまな方が関わっていることを知りました。
医療に携わってきた私自身も、実際に一緒に仕事をしてみるまでは、それぞれの方がどのような役割を担っているのか、十分に理解できていなかった部分があります。
連携してみて初めて分かることが、たくさんありました。
薬局は、比較的身近な医療の窓口
地域には、医療や介護について相談できる場所や制度があります。
ただ、それを必要としている方が、どこに相談すればいいのかまで知っているとは限りません。
その点、薬局は医療を受けている方にとって比較的身近な場所です。
毎月お薬を受け取りに来てくださる方もいれば、体調を崩したときに市販薬について相談してくださる方もいます。そうした日々のやり取りの中で、少しずつ顔の見える関係ができていきます。
だからこそ、何か困っていることを伺ったときに、
「こういう相談先がありますよ」
>
「一度こちらで話を聞いてみてもいいかもしれません」
と、次の場所をご案内することができるのではないかと思っています。
薬だけで終わらず、必要な場所へつなぐ
もちろん、薬剤師がすべての医療や介護の問題を解決できるわけではありません。
私たちが専門としているのは、お薬を適切に管理し、患者さまがきちんと服用できるよう支えることです。
ただ、普段から患者さまと関わっているからこそ、必要な支援に気づいたり、適切な相談先につなぐきっかけをつくったりすることはできると思っています。
薬局だけで完結するのではなく、その先にいる地域のさまざまな方とつながっていく。
そんな「つなぐ場所」としての役割も、これからの地域の薬局にはあるのではないかと感じています。


